咳喘息を治すには
咳喘息の症状は、咳だけがでることであり、慢性的に空咳が続くのが特徴です。
咳喘息は気管支拡張薬が有効で、風邪薬、抗生物質、咳止めは効果がありません。
風邪の症状のように、咳は痰を伴わないのですが、咳喘息の1/3は数年以内に喘息に移行することもあって、早期完治が必要です。
症状が改善されたら、完治したものと勘違いして、そこで治療をやめてしまう方が多いのですが、そこでやめてしまうと再発率はかなり高くなります。
再発の反復は、治りにくくなるからです。
医師の指示に従うのは当然ですが、喘息に移行しない為にも3ヶ月から6ヶ月くらいを考えておいた方がいいでしょう。
症状によっては、吸入ステロイド薬を長期に使用することもあるようで、これは咳喘息を治すことと、喘息へ移行しないためでもあります。
ステロイド系は全て悪とする習慣が日本にはあるようですが、正しく運用すれば正しい結果がでてきます。
また、即効性はあまり期待できませんが、漢方医薬も視野に入れてみるのもいいでしょう。
- 杏仁(キョウニン) 喘息の咳止め。
咳を起こす不良の水分を取り去り、まぶたの腫れているものを治す。
- 五味子(ゴミシ) 強い咳き込みに酸味成分が効く。
虚弱な咳には五味子が副腎を刺激して生じる副腎皮質ホルモンが効く。
- 細辛(サイシン) 咳による咽喉の痙攣を鎮め、痰を生じせしめないようにする。
- 車前子(シャゼンシ) 呼吸運動を深大かつ緩慢にさせ、鎮咳の作用を現す。
痰を出させる働きもある。
- 瓜呂仁(カロニン) 胸部の熱を冷まし、虚弱者の肺、気管支を元気づける。
漢方薬は、副作用もほとんどなく、体質改善にもじわりじわりの効果が期待できます。
咳喘息になったという方は、それなりの外的・内的な原因があり、体質にも深く関わっていると考えられます。
とりあえずは完治したと思えても、来年の今頃に再発する可能性も充分考えられます。
普段からの予防意識を持つことが大切です。
また、喫煙している方は、即座に禁煙したほうがいいでしょう。
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